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「失語症の日」2021レポート

テキストマイニング(アンケート項目「委員会へひとこと」)

このレポートは2021年のものです。過去の「失語症の日」イベント詳細は失語症の日ホームページにて。

https://peraichi.com/landing_pages/view/425/

はじめに

2021年4月25日(日)に開催された「失語症の日制定記念イベント」に後援、協賛、出演、ご協力をいただきました皆様、誠にありがとうございました。おかげ様でコロナ禍の中でも、オンライン配信で無事に開催することができました。制定委員一同、深く感謝申し上げます。

「失語症の日制定記念イベント」開催レポート

■日時
2021年4月25日(日)
■開催方法
Youtubeでの配信
■登壇者
立石雅子(ST・日本言語聴覚士協会)
馬渕敬(当事者・公立学校教員)
西村紀子(ST・NPO法人Reジョブ大阪)
失語症友の会「こだまの会」
黒澤武史(当事者・東京版失語症者のつどい)
平澤哲哉(当事者・在宅言語聴覚士)
関和義(当事者家族)
高濱美佐子(ST・首都医校)
森誠治(当事者)
田中昌明(就労継続支援B型事業所トークゆうゆう)
安居和輝(ST・ことばの道)
橋本ゆかり(音楽療法士)
小西参議院議員
西脇恵子(ST・東京都言語聴覚士会)
ナレーション:Rino

■動員数
動画視聴者数 のべ2,500名(2021年5月19日現在)

■アンケート結果より

■満足度
不満1~非常に満足5

■感想

テキストマイニング

中央にあるほど、大きい文字ほど出現率が高い。
青…名詞、赤…動詞、緑…形容詞
委員会では緑の文字に注目

アンケート結果より(抜粋)

  • 支援員として当事者に寄り添えるよう、認識を新たにしました。
  • 当事者の方の声が聞ける機会はなかなかないので、とても勉強になりました。
  • 就労支援サービスをもっと知りたい。
  • 当事者の方々のお気持ちがよくわかりました。医療従事者の関わり方が当事者の方々のメンタルに大きく影響していることを改めて理解しました。
  • たくさんの気付きがありました。素晴らしかった! 橋本さんの「心の痛み」という言葉が印象に残りました。当事者の方々があきらめてしまわないように、もっともっと「失語症」という言葉を発信していきたいと思います。
  • 今日のように前向きに、当事者も支援者も専門職も一緒になって前進していけるのがベストだと感じます。
  • トークゆうゆうに行きたいです。
  • 登壇者の皆さんのわかりやすいお話、見やすい画面の表示、飽きさせない構成、皆様のお話が大変素晴らしかったです。改めて、事業の開始に向けてSTとして努力したいと思います。
  • このようなイベントがいろんな方に視聴できたらいいと思います。もう少しいろんな団体、行政・社協等に案内がされたらいいと思います。そして転送等でみんなが繋がれたらと思います。
  • 失語症の方やそのご家族、またその方々を支援する人たちなどの置かれている状況を少し垣間見る機会になり、勉強になりました。
  • コロナ禍においてオンラインでの視聴はとてもよいと思いますが、できれば、対面での生の声(話し)をお聞きしたいものです。
  • 言語聴覚士を目指すまでは、失語症について全く知識がありませんでした。現在も座学では学んでおりますが、実際にお会いしたことはなく、今回当事者の方の生活や考えを知ることが出来、非常に有意義でした。
  • 患者さんが集う場の大切さを再認識しました。また「医療関係者の言葉に傷ついた」という言葉を重く受け止めております。
  • 各登壇者がゆっくりはっきりしゃべってくださったので、とてもよかったです。失語症のある方にも聞き易かったのではないでしょうか。
  • ポイント筆記のような表示が出たのもよかったです。
  • 「失語症センター」はとてもよいと思いました。
  • 長く失語症支援に関わり、今は支援者養成にも関わっております。今日のお話は、基本的な知識有り、新たな情報あり、忘れてはならない繰り返し伝えていきたい内容ありと、非常に充実していました。頂いたいくつかのヒントから「次」を形にしたいと思います。
  • 事業や活動について解りやすく学ぶ事ができました。
  • もっとたくさんの人が「失語症」について理解して欲しいと願っています。
  • 私は医療の現場にいるので自分に出来ることを少しずつ取り組んでみようと思っています。
  • くるみの森の西村さんの、今に即した支援を、前からされていた先駆的な目に感動しました。
  • 田中さんご夫妻の笑顔はほんとうに素敵ですね!
  • 失語症センターを造ってほしいといわれた馬渕さんの作った表を書き写すのにもうすこし長く写してほしかったです。(欄外に表示)
  • 西脇先生がそんなに長く今ある数々の団体の立ち上げに尽力されていたことを初めて知りました。
  • 当事者のご家族の声として関さんの話はよかったですね。ご家族たちは力をもらえたと思います。
  • 当事者やご家族の方による話は、失語症の認知度アップに欠かせないと改めて思いました。
  • 今回は様々な支援の取り組みや、自治体や国の取り組みについて知ることが出来たのが収穫でした。
  • 失語症の方とのコミュニケーションに関するパンフレットは、後ほどググってみます。(欄外)
  • 軽度の失語症についても取り上げられ、自分以外にも悩んでいる方がいらっしゃることや、生活の中でできるリハビリについての紹介もあり、とても良かったです。前向きになりました。
  • 私も失語症なんですが、イベントを拝見できて良かったです。昨日たまたま病院にあったチラシを見たんですが、そこで気になったのが、情報のラストワンマイルです。そこまで大切な情報が来てても、捕まえるのは私達自身なんだと気付かされました。
  • 以前、家族が当事者でしたので日常生活の身体と心の理解が大事だと感じました。
  • 今後も当事者の暮らしに寄り添った身近な理解と支援場所ができますように。
  • 横浜市在住者ですが、「失語症センター」をぜひお願いします。
  • YouTubeでの無料配信なので知り合いに気軽に視聴を進めることができた。自分のペースで途中中断してあとから見直したりリピート出来て大変見やすかった。
  • 自由な時間に拝聴できるの事は助かる。
  • 動画配信の際に登壇者の出演時間がわかると良い、または登壇者ごとに動画を配信してほしい。
  • 字幕や話す速度を遅くしたり、再生速度の案内があり良かった。
  • 森誠司さんの話の中に学生の評価の練習をさせていただいているとあったが、STが何年経っても治せないのか?と学生がSTという職業に失望しないか気になりました。
  • 若い世代の当事者が参加していたことが良かった。若い世代の当事者も悩んでいるとの事を聞いていただきたかったので、今回は岐阜の馬渕様や黒澤様、そして平澤様が若い時に失語症になり悩み現在になってきたのがより分かりとても感銘を受けました。これからも若者たちにスポットを当てていただきたいです。
  • 失語症者は書くのが苦手で、長い文章が聞き取りにくい方もありますので、単語を区切って画面に出すのはとても分かりやすく素敵な案だと感じました。
  • 小西様の議員のお話はとてもゆっくりしており、分かりやすかったです。政府の皆さまに失語症者を聞いていただくのはとても難しいとは思いますが、これから社会で生きていくために、小西様の御協力がいると感じました。
  • 橋本様の歌はとても綺麗な声で観ている私達も一緒に歌いたいと思いました。
  • トークゆうゆうのご夫妻様ですが、当事者が旦那様がお話をされ、サポートをされるのが奥様と素敵でした。就労継続支援B型で働いておられるご利用者様の内容も分かりやすく、また音楽がついており観ている私も終わった時に素晴らしいな行ってみたいと思った内容でした。
  • 病院などで働いておられる言語聴覚士の皆さまや、これから言語聴覚士になられる学生様にも失語症者やご家族の皆さまを失語症の日をお忙しいと思われますが、時間をとって観ていただきたいです。
  • 朝からの方が頭も身体もしっかりと私は思いますので、午後からの時間よりも、午前からのオンラインにした方がよいと感じました。
  • 当事者やご家族の皆さまはある程度失語症を理解し
    ているか方が多いと感じますが、失語症とは?と全く知らない方々にこれからの課題だと思いますので来年も再来年も失語症の日は続いて欲しいです。

■実行委員会反省会より

昨年度のアンケートでは「障害のある人を置き去りにしている」という厳しいご意見が多く寄せられました。昨年度は、東京会場と大阪会場でリアルに実施する予定だった失語症の日のイベント。新型コロナウィルス感染拡大を受け、急遽オンライン実施になった為、要点筆記などが付けられず、オンライン用の構成でもない動画配信になってしまったことが原因です。その反省を踏まえ、今回は、様々な立場の人から声を集め、また、全員にスライドまたは要点筆記を付けました。事前に動画をストップできることなども伝えられましたし、ナレーターもプロの方にお願いしました。その甲斐あり、見やすさは改善されたと思います。

来年度は様々な立場の人たちに早めにお願いし、この活動の広報に、もっと力を入れようということになりました。また、来年の4月25日は休日ではありませんので、逆に、視聴期間を広く取り、もっと大勢の方に見ていただくよう工夫したいと思います。

委員の反省会では、来年度の案として「1,000人のショートムービー」という素敵な案が出ました。この案につきましては、委員会でさらに話し合いを持ち、その結果をホームページなどでお知らせして参ります。

■協賛企業

株式会社 エスコアール様
出雲 縁 ing(えにしんぐ)トークの会 祝部英明様

■後援(順不同)

チーム医療推進協議会
公益社団法人 日本脳卒中協会
公益社団法人 日本理学療法士協会
一般社団法人 日本言語聴覚士協会
一般社団法人 日本作業療法士協会

■イベントの様子(動画の構成)

■立石雅子(ST・日本言語聴覚士協会)

・今ある社会資源と社会支援、その利用と失語症者へのお願い「声を届けて」

■馬渕敬(当事者・公立学校教員)

・意思疎通支援について、リハビリについて、失語症センターの案について

馬渕先生の考える「失語症センター」

■西村紀子(ST・NPO法人Reジョブ大阪)

・オンライン言語リハ、軽度の人の就労での困り事、生活の中でできるリハビリについて

■失語症友の会「こだまの会」

・実際に意思疎通支援事業を利用してみての感想などを当事者と支援者から。

■黒澤武史(当事者・東京版失語症者のつどい)

「若い失語症者のつどい」との出会いなど。

■平澤哲哉(当事者・在宅言語聴覚士)
・言葉の問題ではなく心の問題。どのような支援が必要か。

■関和義(当事者家族)

・「当事者も家族も、自分が一番で良い」というご意見

■高濱美佐子(ST・首都医校)

・神奈川県で始まった意思疎通支援事業。実際の例と、支援者へのお願いなど

■森誠治(当事者)
・外出のススメ。家族さんへのアドバイスなど

■田中昌明(就労継続支援B型事業所トークゆうゆう)
・昌明さんの自己紹介と「トークゆうゆう」の歴史、今後の課題など。

■安居和輝(ST・ことばの道)

・「ことばの道」の設立経緯と、地域サービスの役割について。

■橋本ゆかり(音楽療法士)

・当事者の立場から感じたこと。歌「はじめの一歩」

※橋本さんは、ピアノを置いてある関係で下からのアングルになっています。

■小西参議院議員

・脳卒中循環器病対策基本法に盛り込まれた「失語症」についてなど。

■西脇恵子(ST・東京都言語聴覚士会)
・東京都言語聴覚士会の取り組み。意思疎通支援事業についてなど。

東京都言語聴覚士会が発行している「失語症コミュニケーションのしおり」はこちらからダウンロードできます

https://st-toshikai.org/ishisotsu/shiori/

書籍『言葉を超えて』出版

今年の失語症の日には、もう一つ大きな企画がありました。失語症の日の本の出版です。

失語症当事者、家族、支援者、言語聴覚士が、それぞれの立場から「失語症」について綴った「言葉」を集めた本。失語症を負ったばかりの方、そのご家族、言語聴覚士を目指す方、行政担当の方、すべての方に読んで欲しい一冊です。

目次

はじめに
第1章 失語症とは
 立石 雅子(たていし まさこ)プロフィール
第2章失語症の体験談(1) 今が一番楽しいと言える人生を
 馬渕 敬(まぶち たかし)プロフィール
第2章失語症の体験談(2) ドイツ人失語症者の15年の闘病
 ロコバント・エルンストプロフィール
第2章失語症の体験談(3) 失語症の母と二人三脚の生活
 当事者家族N.Mプロフィール
第2章失語症の体験談(4) 失語症Before/After
 松阪 康弘(まつさか やすひろ)プロフィール
第2章失語症の体験談(5)
 加藤 俊樹(かとう としき)プロフィール
 米谷 瑞恵(こめたに みずえ)プロフィール
第3章 失語症のある方がいる家族さんへ
 西村 紀子(にしむら のりこ)プロフィール
第4章 失語症関係団体の活動(1)
 園田 尚美(そのだ なおみ)プロフィール
第4章 失語症関係団体の活動(2)
 安居 和輝(やすい かずき)プロフィール
第5章 失語症Q&A
 関 啓子(せき けいこ)プロフィール
編集後記

関連イベント

「こだまの会」ポケットティッシュの配布

愛知県「あつまれ425」

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