発症後、職場に戻れない人7割以上!でも、引きこもらずに集まろうや!
プレスリリース 2019年10月2日
発症後、職場に戻れない人7割以上!でも、引きこもらずに集まろうや!
高次脳機能障害者(*)が自ら企画し、自ら参加する文化祭を開催
~10月14日(祝)東大阪市 大阪府立中央図書館・ライティホール~
推定人数50〜80万人!高次脳機能障害者と失語症は、見えない障害と言われ、多くの人が社会から取り残され、地域でひっそり暮らしています。しかし、中には「決してできないことばかりじゃない。もっと多くの人にこの障害について知ってほしい。」と、声をあげる当事者もいます。そこで、そうした声に共感した阪神間の支援団体や当事者団体など6つの団体が、今年4月に「まるっと文化祭実行委員会」を立ち上げ、「引きこもっている多くの当事者や家族に、一歩踏み出してほしい」と、当事者自らが企画する文化祭を開催する運びとなりました。
当日は、当事者によるコンサートや講演会、当事者や家族を囲んで体験を聞く座談会などを開催します。大変、忙しいことと存じますが、貴媒体におかれましても、ご取材いただければ幸いです。
*高次脳機能障害・失語症とは:脳卒中や交通事故など脳損傷が原因で、記憶したり、何かに集中したりすることが難しくりなり、人とコミュニケーションが取りづらくなる障害で、社会生活に問題が生じる。手足の麻痺と違って見た目でわからないこと、また本人自らが自身の障害について説明が難しいことによる2重の見えにくさがある。
イベント内容
日時
10月14日(祝) 13時開場 16時半閉場
場所
東大阪市 大阪府立中央図書館・ライティホール (東大阪市荒本北1-2-1)
http://www.lighty-hall.com/access/
主な内容
・重度の高次脳機能障害である白井伊三雄氏による「口笛コンサート」
・講演・執筆活動をしている当事者の小林春彦氏による講演
・当事者と家族を囲んでの座談会 ・相談コーナー(看護師、弁護士、管理栄養士) など
参加費
当事者や家族無料 学生と70歳以上の高齢者500円 一般の人 1000円
連絡先
NPO法人 Reジョブ大阪
https://rejob-workers.com/
〒534-0027
大阪府大阪市都島区中野町
npo.rejobosaka@gmail.com
090-8449-2612
担当:西村紀子
詳細内容
~ライティホールにて~
◇口笛コンサート:重度の高次脳機能障害で言葉を失った白井伊三雄さんの口笛コンサート。介護に疲れた奥さんを癒すためにある日突然、口笛を奏でたのがきっかけで、人前でも披露するようになる。毎月、大東市で口笛カフェに出演中。
◇自立支援特化型のデイサービスを全国展開する「ポラリス」の森剛士社長による講演
~会議室にて~
◇小林春彦氏の講演:18歳で脳梗塞を発症し、高次脳機能障害に。見た目は普通の若者であるが、未だに複数人でのメールのやりとりが難しいなど症状を抱えている。
著書『18歳のビッグバン―見えない障害を抱えて生きるということ』
◇当事者、家族の座談会:3家族が登場し、発症して今に至るまでの様々な思いや体験を語ります。質問も受け付けます。
◇相談コーナー:看護師、管理栄養士、弁護士、理学療法士など専門職が担当
高次脳機能障害とは
高次脳機能障害は、脳卒中や交通事故など脳損傷が原因で、記憶したり、何かに集中したりすることが難しくなったり、人とコミュニケーションが取りづらくなる障害です。症状は多様ですが、共通しているのは、これまで通りの業務遂行が難しくなる、人間関係がうまくいかなくなることです。 医療現場でも診断の見落としがまだまだ多く「見えない障害」と言われています。
失語症とは
同じく脳損傷が原因で「聞く・話す・書く・読む」が困難となります。言葉が分かりにくくなり「まるで外国に住んでいるよう」と当事者は自らの状況をそうたとえます。日本では、手足の麻痺より軽視されがちですが、言いたいことが言えない、伝わらないことによる本人や家族のストレスは非常に大きいです。
まるっと文化祭実行委員会
・当事者が当事者のために立ち上げ、当事者会100回開催突破!「え〜わの会」
https://peraichi.com/landing_pages/view/e-wa-no-kai
・B型就労支援施設「リボーン天王寺」
・手記「知っといてえや、これが高次脳機能障害者やで!」を出版した「下川眞一」
https://www.amazon.co.jp/l/B07CTSJ24D
・重度の高次脳機能障害者の家族が立ち上げた「一般社団法人 あいず」
・若手セラピストと学生の交流会を開催している「関西セラピスト交流会」
https://rinsyoujissyuu.jimdofree.com/
・高次脳機能障害者の社会復帰支援と家族ケア、啓発活動を行う「NPO法人Reジョブ大阪」
・闘病記の出版社であり、当事者と家族でもある「株式会社 星湖舎」
文化祭開催への思い
コンサートや様々なブースが出展するイベントで、 高次脳機能障害・失語症の当事者とそのご家族、一般の方、学生さんなどが楽しく交流できる場をつくります。同じく社会的交流が少ない地域高齢者にもぜひふらっと立ち寄って欲しいと願っています。
そこで、次のようなことが実現出来ればと思っています。
1.元気に活躍する当事者の姿を見てもらいたい
実行委員、当日のスタッフ、登壇者には当事者が参加しています。元気に活躍している当事者の姿を見てもらい、ひきこもりがちな当事者に「一歩踏み出す勇気」を与えたい。セミナー、講演会形式ではなく、コンサートあり、各ブースありのお祭りのようなイベントで、当事者や家族がふらっと見に来てもらえるものにしたい。
2.高次機能障害・失語症の方の家族をケアしたい
公的ケアがない家族へ癒しの時間を作りたい。専門家によるアドバイスにより介護の不安を軽減して欲しい
3.一般の方や学生、若いリハビリ職の方に、当事者やその家族と交流してほしい
高次脳機能障害、失語症について、当事者との交流を通じて一般の人や学生に知ってもらいたい。とくにこれから医療や福祉の分野で活躍する学生を呼び込みたい。高次脳機能障害・失語症は、ある部分は困難となりますが、強みも持っています。しかし、今の医療福祉は、強みにフォーカスしていません。私たちは、それぞれの強みを活かして、「自分が貢献できる分野で貢献する」ことが、社会参加の基本だと考えています。
以上